日本でコンピュータが黎明期を迎えた時代。
国際技術提携が盛んになり、
CADや制御ソフトが台頭し始める

「技術を形にし、社会に役立てる」経験が、後のパロスの受注力と開発姿勢の基盤に。

パロスの初代ヒストリー

写真は25才(1982年)頃
大阪府高槻市のポンプ製造会社の設計部研究開発にて
  • 初めての就職で

    社会人としての礼儀や報告スタイルを始め
    標準化と品質管理や作業分解も知る事ができ
    要素に分解し科学する重要性が後に大いく役立った

  • コンピュータ初期の時代で

    マイコン基盤での機械語からCPMやDosの時代が始まりBasicによるプログラミングを習得し
    ・プログラムでプログラムを作るアイデアを思いつき設計への利用を考察
    ・三次元測定機を使い設計図と実物の製造差を把握するシステムを構築、品質アピールに貢献
    近年100年史にも掲載されており歴史に残せた

  • ソフトウエアの専門会社へ転職

    ・ソフト更新時間を10分の1程度へ改善する方法を提案
    ・画像描画速度を独自ライブラリにて大幅な高速化を実現

  • 熊本へ戻り

    複数台の旋盤機器を1台のPCで同時制御し製造効率を上げるシステムを開発

  • M社の立ち上を取締役として参画

    DOS時代にコマンド入力だった不便の解消で「Windowsの様なエクスプローラ」を開発
    グラフィック技術を生かした、CAI教育システムを開発

Windowsが登場、
IT需要が地方にも広がる。
自治体・農業・教育など、多様な分野で情報化が進展

音声FAX情報サービスシステムや気象統計ソフトを開発。JAや自治体に導入され、熊本から全国展開の足がかりを築く

有限会社パロスを設立

  • 熊本駅前にて
    平成5年10月 有限会社パロスを設立 資本金300万円
    ソフトの受託開発やパッケージソフトの開発を開始

パロスという社名は、
古代アレクサンドリアに建てられ、
航海者たちを導いた「ファロスの灯台」に由来します。

先代は、この大灯台のように
お客様が未来へと進むための道標となり、安心して歩めるよう照らし続けたい
――そんな想いを込めて名付けました。
その光は今も私たちの原点として息づき、挑戦と成長を支える確かな礎となっています。

DOS版の
音声FAX情報サービスシステム

  • 8回線同時制御 音声/FAXサービスと一斉送信、JAや自治体にて利用

”声を技術で届ける”最初の挑戦

まだFAXが主流だった時代、パロスは「同時に多くの人へ情報を届ける」という難題に挑んだ。
DOS上で動作する音声FAXシステムを独自に開発し、8回線同時制御を可能に。
その仕組みはJAや自治体に導入され、地域社会の情報インフラを支える役割を果たした。

Windows版
気象統計ソフトを開発

  • 地域ごとに設定した気象ロボットからの電話回線を通じて
    観測データを収集し、旬報や類似年、生育診断に統計解析します

    屋久島、知覧、南さつま、鹿本、阿蘇、岡山、長野、静岡、宮城

“天候を読み解く技術”が、
農家の未来をまもる

インターネットがまだ一般化していなかった時代、
パロスは「地域の気象データをどう集め、農業に活かすか」という課題に挑んだ。
Windows版の気象統計ソフトを独自に開発し、
地域ごとに設置された気象ロボットから電話回線を通じて観測データを収集。
旬報や類似年、生育診断のために統計解析を行う仕組みを実現した。
屋久島、知覧、南さつま、鹿本、阿蘇、岡山、長野、静岡、宮城といった各地で導入され、農業現場の判断を支えた。

資本金500万円へ増資

事業拡大に備えて資本金を500万円へ増資。
開発体制の強化と新製品の開発投資に踏み出す

Windows版の
音声FAX情報サービスシステムを
開発

“技術を進化させ、地域に寄り添う”
第二章の始まり

FAXと音声で情報を届ける仕組みは、パロスの初期を支えた大切なプロダクト。
時代がDOSからWindowsへ移り変わる中、パロスはそのシステムを刷新。
使いやすいUIと安定した動作を備えたWindows版を開発し、
行政や農業団体の現場でさらに広く活用されるようになった。

売上請求、売掛、未払出金、給与など
経理伝票と資金予想を立てる事ができる
業務・資金管理ソフト

「いちもく」を開発

旧ロゴ:株式会社パロス
「いちもく」パッケージ

“パロスのものづくり”はここから始まった。

受託開発を重ねてきたパロスが、初めて自社の名を冠したプロダクトに挑戦した。
売上請求や給与、資金繰りまでを一元的に管理できる「いちもく」は、
経営者の“見える化したい”という声に応える業務・資金管理ソフト。
資金繰りの不安を軽減し、中小企業の経営に新しい安心をもたらした。

有限会社から
株式会社へ改組

資本金1000万円へ

“会社としてのかたち”を整えた節目

受託開発や自社プロダクト「いちもく」の実績を重ね、会社の基盤が整い始めた頃。
より安定した経営体制を築くため、有限会社から株式会社へ改組し、資本金も1,000万円に増資。
地域の取引先からの信頼に応えるための、一歩堅実な体制強化だった。

ネットワーク、EDI、
基幹業務のIT化が一気に加速した時代。

熊本市春日より
合志市へ移転

合志市社屋外観

“ここからの10年”を育んだ拠点

事業の広がりとともに、より落ち着いた拠点が必要になったパロス。
熊本市春日から合志市へと移転し、新たな社屋で開発を続けることになった。
地域に根差しつつ、社員が腰を据えて仕事に打ち込める環境を整えた。

米国における
同時多発テロ事件

くまもと経済に
「いちもく」の広告

初の自社プロダクト「いちもく」を世に出したパロスは、
その魅力をより多くの経営者に届けるために広告を打ち出した。
地域経済誌『くまもと経済』に掲載された広告は、資金管理の新しい形を提案するものとして注目を集めた。
まだ無名だったパロスが、自らの名を地域に広めるきっかけとなった出来事。

広告掲載ページ
広告掲載ページ

建設業向けの
会計原価管理システム

”利益を守る技術”が、
建設業の現場を支えた。

工事ごとに多くの人と資材が動く建設業界では、
「いくらかかって、どこに使ったのか」を正確に把握するのが大きな課題だった。
パロスは利益を守るためのノウハウを凝縮し、会計と原価管理を一体化したシステムを開発。
現場の声を反映した仕組みは、経営者にとって“数字で工事を見える化する”新しい武器となった。

農家ハウス異常管理システム

(ハウスの異常警報のコントロール状況把握)

“技術が農家の安心を支える”新しい仕組み。

農業用ハウスは、温度や湿度の異常が起きれば一晩で数千万円規模の損害につながる。
パロスはそのリスクに挑み、センサー情報を収集し、異常を検知すると即座に警報を発信するシステムを開発。
農家は遠隔から状況を把握できるようになり、大切な収穫を守る仕組みとして各地で導入された。

精密加工業向け
「積算見積ソフト」を開発

EDIを可能にした
マルチデータ交換システムを開発

電子応用技術研究所と
共同開発ソフト
「MDE」商社システムを開始

ネットショップの開店と
運営を支援するソフト
「DMショップ」を開発

“地方からECの波に乗る”
挑戦を支え続けている。

2000年代初頭、ネットショップが広がり始めた時代。
パロスは、誰でも簡単にネットショップを開店・運営できるようにする支援ソフト「DMショップ」を開発。
受注管理や顧客対応を効率化し、地方の小さな店舗でもオンライン販売に挑戦できる環境を整えた。
いまなお現役で利用される、パロスにとって2本目のロングセラープロダクト。

パソコン版
ホームページ作成ソフトの
「すご楽WEB」開発と販売

グランメッセ熊本にて
ネットショップ関係ソフトを
展示会へ出品

展示会の様子
展示会の様子

“ホームページは特別なものではない”
時代を切り拓いた。

インターネットが一般家庭や小さな企業にも広がり始めた2000年代初頭。
「自分のホームページを持ちたい」という声に応えるため、
パロスは誰でも簡単にWebサイトを作れるパソコン版ソフト「すご楽WEB」を開発。
専門知識がなくても操作できるシンプルな仕組みは、
地方の中小企業や店舗がインターネットに飛び出すきっかけとなった。

携帯版
ホームページ作成ソフトの
「すご楽携帯サイト」開発と販売

まだスマートフォンが登場する前、携帯電話での情報発信が主流だった時代。
パロスは、誰でも簡単に携帯サイトを作れる「すご楽携帯サイト」を開発。
飲食店や小売店が、自分たちでモバイルページを持ち、顧客とつながれるようになった。

携帯版ホームページ作成ソフトの「すご楽携帯サイト」開発と販売

販売データの分析と
販売促進ソフト
「DMアナライザー」開発と販売

ネットショップの広がりとともに、販売データの活用が新たな課題となった。
パロスは、自社プロダクト「DMショップ」と連携し、販売データを分析・可視化できる「DMアナライザー」を開発。
お客様の心をつかむ戦略的アプローチを支援し、販促の成果を高めた。

販売データの分析と販売促進ソフト「DMアナライザー」開発と販売

ネットショップ受注管理ソフト
「DMショップPro」の
サブスク販売を開始

ネットショップ受注管理ソフト「DMショップPro」のサブスク販売を開始

“受託から自社パッケージへ”転換した節目。

これまでの個別開発の経験を活かし、パロスはついに自社パッケージソフトを本格展開。
ネットショップの受注処理を効率化する「DMショップPro」を開発し、サブスク型での販売を開始した。
個別対応からパッケージ化へ
──多くの顧客に広く届けられる仕組みが整い、プロダクトとしての進化が始まった。

リーマンショック

クラウドと業務システムの深化
クラウドが普及し、
企業の基幹業務にシステム化が不可欠となる。
AI活用の萌芽が見え始める。

東北地方太平洋沖地震

合志市より
熊本市麻生田へ事務所を移転

熊本地震

次の経営体制へ移行期。

クラウドやAIといった新しい技術を積極的に取り入れ、全国に挑戦するための基盤づくりを進めた。創業以来培った「技術を形にする力」を土台に、次の世代へと事業をつなぐ転換期となった

ロゴの変更

「先進性」「道標」「チャレンジ」をモチーフにロゴを変更
「常に新しいことにチャレンジし業界をリードして突き進む」の思いをこめロゴを変更しました

第2世代へ移行

新世代への転換期

“受託から共創へ、大きな挑戦のはじまり。”

創業以来培った受託ビジネスの強みを土台にしながらも、次のステージへ進むために大きな転換を図った時期。
大手ベンダーと積極的にタッグを組み、より大規模な案件や全国規模のシステム開発に挑戦。
同時に「パロス10年戦略」を描き、これからの未来に向けた指針を定めた。
先代の精神をリスペクトしつつ、組織と事業のスタイルを次世代へシフトさせていった。

文化とAIの時代へ
AIとDXが社会の中心テーマとなり、
IT企業は“作るだけ”から
“価値を共創する存在”へと転換。

熊本市龍田へ事務所を移転

龍田事務所の内装

プライバシーマーク取得

プライバシーマーク取得

“安心と信頼を、技術の土台に。”

個人情報の取り扱いがますます重要視される時代に、パロスはプライバシーマークを取得。
システム開発の技術力だけでなく、情報管理における安心・信頼を保証する体制を整えた。
これは、社会や顧客からの信頼に応え続けるための大きな一歩となった。

熊本から全国へと活動領域を広げ、顧客と共に仕組みを創る“共創パートナー”へと進化した時期。
クラウドやVueなどのモダン技術を取り入れ、Web・モバイル・業務システムを横断するマルチプラットフォーム対応を実現。
契約業務や選挙システムなど社会インフラに関わる案件を通じ、技術と信頼の両面で新しいステージに立った。

各種サービス契約作業のペーパーレス化

すべて紙で行われていた契約業務は、入力不備や二重作業が多く、効率化が長年の課題だった。
パロスは電子サインやAPI連携を活用し、契約作業のペーパーレス化を実現。
複数のシステムへ契約データを自動反映できる仕組みによって、品質向上とコスト削減を両立させた。

熊本市楠へ事務所を移転

楠事業所の外観
楠事業所の内装

ロアッソ熊本の
サポートカンパニーおよび
Youtubeパートナーへ

熊本ロアッソ
SUPPORTED BY 株式会社PAROS 株式会社アドヴァンス
熊本ロアッソユニフォーム
ロアッソ熊本20周年記念マッチ パンフレット

“地域と共に走る、サポートカンパニーへ。”

地元のクラブを支えることで、地域に根ざした企業としての責任を果たしたい。
その思いから、Jリーグクラブ「ロアッソ熊本」のサポートカンパニーとなった。
スポーツを通じて地域を盛り上げ、共に未来を育てていく姿勢を示した。

Amazon認定 認定証

自社サービスを展開していくうえで、クラウドは欠かせない基盤になると確信。
そのために、Amazonが提供するAWSパートナーネットワーク認定を取得した。
これは単なる資格ではなく、パロスが全国規模でサービスを展開するための信頼と技術力の証。

Amazon認定証

プライバシーマーク取得

プライバシーマーク取得

MISSIONの再定義

MISSIONの再定義

“文化を礎に、未来を切り拓くMISSIONへ。”

創業からの歩みと先代の精神をリスペクトしつつ、新しい時代にふさわしい企業の在り方を見直した。
「四方良しの連鎖が、未来を広げる」という理念を掲げ、社員・会社・顧客・社会のすべてに価値を届けることを再宣言。
文化を土台にした経営を改めて定義し、次の世代が進むべき道を示した。

MISSIONの再定義

AmazonのAI認定

AIを軸にしていく

AIを軸にしていく

オフィス空間設計

オフィス空間設計